Vol.262 まさかの品物 〜一年遅れの引っ越し祝い〜
知り合いが引っ越し祝いにやってきた。
というと、ぼくが最近引っ越したように思われそうだが、引っ越したのは一年以上も前で自分ですら忘れていた。その祝いになぜか今来るところが友達と知り合いの微妙な差かもしれない。
そんなことはさておき、その知人が持参した引っ越し祝いの品に仰天した。
「亀」なのである。
縁日の水槽の中でモジモジしている、あの生きたミドリ亀だ。
本人は、どう苦労してその亀を手にいれたか己の勇ましさを話すのだが、一体どうしろと言うのか。亀の飼育など子供の頃に嫌というほどやってすっかり飽きているのだ。
松井政就
'08.6.24
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