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Vol.313 揺れる大相撲 〜大麻は神社で売っているのか?〜
だから朝青龍のガッツポーズなど問題にしている場合ではないのだ。角界でまた大麻力士が発覚してしまった。尾車部屋の若麒麟だ。マジメで通っていた尾車親方(元琴風)には大変な衝撃だろう。
ぼくは従来から朝青龍を一貫して応援してきたので、自分自身、良くも悪くもブレがないと自負しているが、優勝した途端、マスコミも協会も手のひらを返したようにヨイショを始めたのには驚いた。
朝青龍劇場が社会現象のようになった時こそ、昨年からの諸問題の解決を進めるチャンスだったのだが、また傷を深くしてしまって残念だ。
まだ学生だった80年代。原宿のベルコモンズ付近がまだ相当”ばばっちかった”頃、すぐそばの雑居ビルからむさ苦しい外国人が顔を覗かせ、ちょっとこっちに来いと声を掛けていた。入口には甘ったるい危険な臭いが立ち込めていたほどでもちろん走って逃げたが、あんな目抜き通りで手当たり次第に声をかけていたほど、当時の取り締まりは緩かった。
以前、東京近郊の街で、「タイマ」という名のバーの奥で大麻栽培がされていて摘発されたが、警察は「店名を見た瞬間に怪しいと思った」と語った。確信犯だったとしたら、あまりに芸が無さ過ぎた。
でも、ぼくが一番びっくりしたのは、今年の元旦に初詣に出かけた神社で「大麻」なるものを売っていたことだ。これがその証拠写真だ。
<張り紙にはっきりと「大麻 八百円」と書いてある>
ところが、どんなに疑ってみようとも、この張り紙からは犯罪の香りは全くしてこない。いったいここに書かれた「大麻」とは一体なんだろうかと、見知らぬ初詣客らと盛り上がった。その謎はいまだに解けていない。(それからその神社に行ってないからだけど)
松井政就
'09.2.2
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松井政就(まつい・まさなり) 作家。中央大学早退。主な作品『賭けに勝つ人 嵌(はま)る人』(集英社新書) 『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』 『経済特区・沖縄から日本が変わる』 『ディーラーホースを探せ』(光文社) 『神と呼ばれた男たち』等。作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスコンサルタント、大学講師などを務める。
http://tjklab.jp/ |
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