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Vol.326 権力者の事なかれ主義 〜草なぎ君はそんなに悪いのか?〜
SMAPの草なぎ君が全裸で騒いでいて捕まった。
報道によれば、警官が捕まえようとした際に大暴れし、大トラになったらしいが、捕まえてみてそれが草なぎ君だとわかって、捕まえた人も通報した人も仰天したようだ。
それはそうだろう。
全裸で公園で騒いでいれば、普通は、「一介の酔っぱらい」だと思う。それが超有名な酔っぱらいだったから、話は大きくなった。
自民党のハトヤマ君は、調子にのって激怒して、あとで謝罪するというみっともないことになったが、世界で日本の地位をおとしめた中川元大臣の泥酔には触れずに、弱い人に対してだけはああいう態度を取るとは、あまりに不公平過ぎる。おおいにシラケさせてもらった。
大した罪でもないのに契約を解除したスポンサーも腰抜けだ。
地デジ推進のイメージキャラクターをクビにした総務省もそうだ。
どちらにも、「権力者の事なかれ主義」を感じる。
むしろ宣伝効果抜群ではないか。たとえば、地デジが何のことなのかさっぱりわからない人でも、「ああ、あの全裸の人が進めるやつね」とすぐに覚えてもらえる。
酔って裸で「シンゴー!」と叫んでいたなんて、最高ではないか。 草なぎ君が復帰してからの芸の幅が広がるのは間違いないし、今から楽しみだ。
いま彼を降ろした人たちは、その時になってきっと後悔するだろう。
松井政就
'09.4.25
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松井政就(まつい・まさなり) 作家。阿智中学校早退。主な作品『賭けに勝つ人 嵌(はま)る人』(集英社新書) 『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』 『経済特区・沖縄から日本が変わる』 『ディーラーホースを探せ』(光文社) 『神と呼ばれた男たち』等。作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスコンサルタント、大学講師などを務める。
http://tjklab.jp/ |
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