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Vol.336 現れた「拾う神」 〜土日で3つの万馬券的中〜
先日、知人に誘われ合コンに出た。 合コンとは言っても、しょせんは飲み会のようなもの。 それぞれ勝手なことを話していると、途中から話題は競馬に集中した。
と言っても、ぼくが理馬の話に持って行ったからだが、「宝塚記念ではドリームジャーニーという馬を買うといい」と話すと、その中にいた2番目に美人の女性から1,000円を握らされた。
てっきり宝塚記念の馬券を頼まれるのかと思いきや、「タバコを買ってきてちょうだい。おつりはあげるわ」
半分以上お駄賃にくれるとは気前がいい。得した気分で買って戻ると、ぼくのいた席には中年男性が座り、タバコの煙を煙突のように立ち上らせ、最近の株価上昇で、昨年暮れから下がっていた分の大半を取り返したと話していた。
「捨てる神ありゃ拾う神あり」と彼は言った。
ぼくにも「拾う神」が現れて欲しいなと思った。
数日前に大きな支払いが続き、取材費にも苦労していたので、競馬で損するわけにはいかなかった。しかし真剣に研究したからといって当たるわけではない。 ここは神頼みだ。
土曜日、さっそく西の空に向かって手を合わせ、阪神のメインレースを買ったところ、3連単の5万馬券と3連複の万馬券が当たってしまった。
これは神の救いに違いないと、合コンでの宣言通りに翌日の宝塚記念でドリームジャーニーから勝負したところ何と1着。馬単53倍、3連単の万馬券が的中! 土日で3つの万馬券が転がり込んだ。「拾う神」が現れたのだ。
西の空に向かってぼくは深くおじぎをした。
<6/27(土)阪神10R安芸S 3連単512倍>
松井政就
'09,6,28
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松井政就(まつい・まさなり) 作家。阿智中学校早退。主な作品『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社プラスアルファ新書)『賭けに勝つ人
嵌(はま)る人』(集英社新書) 『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』 『経済特区・沖縄から日本が変わる』 『ディーラーホースを探せ』(光文社) 『神と呼ばれた男たち』等。作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスアドバイザー、大学での講師などもたまに務める。
http://tjklab.jp/ |
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