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Vol.340 政治的混乱に乗じて万馬券を当てる 〜2週間で6発の的中〜
自民党が自滅に向かって暴走している。
麻生内閣不信任案を否決した足で麻生おろしに走る自民党議員の様は見ていてマンガだ。「国民のために総理総裁を変える」と言っている元大臣や元幹事長クラスの議員がいるが、これぞ真っ赤なウソだろう。選挙で落ちそうな人が、苦し紛れに言い訳しているに過ぎない。国民のためを思っている人はあんな行動をしない。
中でも驚かされたのは小池百合子議員の発言だ。選挙に向かう自分たちのことを、
「開戦日程だけが設定され、マニフェスト(政権公約)という武器もなく、赤紙一枚で戦場に赴く兵士の思いは複雑だ」(時事通信)
と言っている。
バカなことを言わないでほしい。マニフェストを作るのは小池氏たち議員自身の仕事だということを忘れたのか?
しかも根本的に小池議員の発言が間違っているのは、戦時中の国民は、自分の意志にかかわらず、強制的に赤紙で招集され、逃げれば射殺の世界で、人権も何もない地獄の強制だったということだ。
一方、国会議員は、やりたい人が自分から進んでなっただけであり、落ちたってタダの人に戻るだけだ。
そんなに嫌なら国会議員などやめればいい。それを、命を奪われる戦場へと赤紙で強制的に送られた兵士と同列に扱うとはデタラメにも限度がある。戦争で殺された兵士たちへの冒涜だ。
小池百合子議員は深く反省し謝罪すべきだろう。
話は急に変わるが、政治が混乱するときは競馬がいい。「新しい実験」では先々週から万馬券が6本当たった。たぶん、政治ばかりに注目が集まるのに危機感を持ったJRAが、取りやすくしてくれたのだろう。そうだとすれば、衆議院が解散すれば更に大きな花火を上げて注目を浴びようとすることが想像される。
競馬と選挙は似ている。自分の判断で、コレという馬に一票を投じるのと同じように、ちゃんと投票に行って、コレという候補者に一票を投じればいいのだ。
松井政就
'09,7.16
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松井政就(まつい・まさなり) 作家。阿智中学校早退。主な作品『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社プラスアルファ新書)『賭けに勝つ人
嵌(はま)る人』(集英社新書) 『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』 『経済特区・沖縄から日本が変わる』 『ディーラーホースを探せ』(光文社) 『神と呼ばれた男たち』等。作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスアドバイザー、大学での講師などもたまに務める。
http://tjklab.jp/ |
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