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Vol.400 どうして冬ソナはOKだったの？ 〜上海万博事務局 公式ソングは岡本真夜さんの曲と認める〜
中国の上海万博公式ソングが、岡本真夜さんの歌に酷似していることが問題になり、一時使用停止になっていたが、万博事務局がパクリだったことを認め、正式に使用許可の申し出を行い、岡本さんが受け入れたことで一件落着した。
部分的に似ているのならともかく、最初から最後までいっさい同じとなると、それは似ているというよりも盗作だろう。
日本でも歌の盗作問題はあった。
作曲家服部克久氏の作った「記念樹」という曲が、作曲家小林亜星さんの「どこまでも行こう」とそっくりだったことで、裁判になり、編曲権侵害としてほぼ盗作だという判決が出たことを覚えている人も多いと思う。
裁判で盗作と認めた基準は、曲の７割を占める部分が同一という現象は偶然起こるものとは考えられない、というものだった。
そう思うと、日本中にブームを起こした「冬のソナタ」のテーマソングに、なぜパクリ疑惑が出なかったのかという点も頷ける。
周りの音楽関係者の間では、あれは雅夢の「愛はかげろう」とそっくりだと話題になっていた。特に歌の盛り上がるサビの部分は、テンポや音符の長さ以外、メロディーはほぼ同一。カラオケでは、冬ソナのカラオケのまま愛はかげろう（のサビ）が歌えた（その逆も）。
だけど世間では全くそのことは話題にならなかった。
気づかなかったのかもしれない。
なぜかと考えると、冬ソナの歌は、サビに入るまでが愛はかげろうとは違うので、似ているのは全体の約５割。その点が、最初から似ていた上海万博のテーマソングや服部克久氏の曲とは異なっていたからかもしれない。
松井政就
'10, 4. 20
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松井政就（まつい・まさなり）
作家。長野県阿智村会地小学校早退。
主な作品：
★『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』（講談社プラスアルファ新書） ★『賭けに勝つ人 嵌（はま）る人』（集英社新書） ★ 『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ１億円以上！なぜ？』 ★『ディーラーホースを探せ』 ★『経済特区・沖縄から日本が変わる』（以上、光文社） ★『神と呼ばれた男たち』等。 作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスアドバイザー、大学での講師などもたまに務める。
http://tjklab.jp/ |
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