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Vol.410 相撲が危ない 〜こんなにガラガラで大丈夫?〜
ブエナビスタよりぼくの頭のほうが危なかったと書いたばかりだが、もっと危ないものがあったことを思い出した。
大相撲だ。
今場所から大異変が起きている。 お客さんが来ないのだ。もちろん一人も来ないわけではない。しかし、それまでに比べれば、ほとんど来ないと言っても過言ではないほど、ガラガラなのだ。
(写真1)
これはチケットの売れ行き掲示板だ。初めて見る人のために説明すると、赤くなっているのが売れた席。14日、15日目は優勝がかかっているので、贈り物としても使えるので、とりあえず買っておく人がいるから、毎場所売れる。
問題はそれ以外の日だ。白になっているのは余っている席だ。(緑はそこそこ売れた席)
では実際に客席を見てみよう。
2階の椅子席だ。 十両の取り組みが既に始まっていたが、数人しかいなかった。
こちらは1階のマス席。お客さんはまばらにしかいない。だから拍手もぱらぱらとしか聞こえてこない。
理由はたった一つ。
朝青龍がいなくなってしまったからだ。
たしかに品行が悪い横綱だった。しかし、お客さんは朝青龍を見たくてやってきていたことが、これでわかってもらえたと思う。
過去に朝青龍が休場したことがあったが、そんな場所でも、前売りではチケットが売れていた。朝青龍が出てこないとわかるのは、前売りが発売された後だったからだ。
しかし今はもう朝青龍は絶対に出てこないので、きっと前売りも売れないのだろう。
松井政就
'10. 5. 16
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松井政就(まつい・まさなり)
作家。長野県阿智村会地小学校早退。
主な作品:
★『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社プラスアルファ新書) ★『賭けに勝つ人 嵌(はま)る人』(集英社新書) ★ 『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』 ★『ディーラーホースを探せ』 ★『経済特区・沖縄から日本が変わる』(以上、光文社) ★『神と呼ばれた男たち』等。 作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスアドバイザー、大学での講師などもたまに務める。
http://tjklab.jp/ |
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