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Vol.419 『醜男』(ぶおとこ) 〜整形すべきかやめるべきか〜
世田谷パブリックシアターに、『醜男』という芝居を見に行ってきた。
顔の悪い男が絶世の美男子に整形して、その後どうなったかという話なのだが、 ぼくも醜男代表として、何か参考にできるものはないかと、実は期待をしていた。
< 『醜男』 上演中>
舞台が始まり、 醜男役の山内圭哉が出てきたとき、
「ぜんぜん醜男じゃないじゃないか」
と、自分だけが置き去りにされたような気持ちになったが、見ていたら醜男に見えてきたので、その演技力は、やはりかなりのものなのだろう。
この芝居で注目したのは女優の内山理名。
テレビではよく見るが、生の舞台は初めてだった。彼女は今回一人三役。醜男の妻、整形外科の助手、そして超エロの金持ち夫人。まるで違う役柄を完璧に演じ切っていたのを見て驚いた。
「女は化ける」
と、常々思っていたが、さすが女優。見事な化けぶりだった。なにしろ、この舞台では一度も袖に下がらず、衣装も変えないまま、演技力だけで三役を演じたのである。
見事だった。
さて、醜男が整形してその後どうなったか。気になる人は見に行こう。
松井政就
'10. 7. 7
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松井政就(まつい・まさなり)
作家。長野県阿智村会地小学校早退。
主な作品:
★『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社プラスアルファ新書) ★『賭けに勝つ人 嵌(はま)る人』(集英社新書) ★ 『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』 ★『ディーラーホースを探せ』 ★『経済特区・沖縄から日本が変わる』(以上、光文社) ★『神と呼ばれた男たち』等。 作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスアドバイザー、大学での講師などもたまに務める。
http://tjklab.jp/ |
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