松井政就のほぼ週刊日記 よく遊び よく賭けろ
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Vol.458 お花見を禁止にしても何も解決しない〜石原慎太郎東京都知事の”お花見禁止令”〜


 今日は3月31日。
 いつもなら明日どんなウソをつこうかと考えている日のはずだった。

 しかし今年はそれどころではなくなった。
 どんなウソも信じ、逆にどんな真実も信じられないほど、世の中が混乱状態にあると言ってもいいだろう。ネットでも事実かウソかまったく判定できない情報が混ざり合っているし、大新聞が報じた内容が実はウソだったりしている。

 その中で、本当か?と耳を疑ったのが
石原慎太郎都知事の出した”お花見禁止令”だ。誰かの流したウソかと思ったが、事実のようだ。

 東京が誇る老舗三越は今回も落語会を開催した。
 上野公園でもすでにお花見が行われている。

 その話をツイッターで書いたところ、多くの賛同意見と多くの非難が寄せられた。 意見は二分され、非難の内容は
「被災地が苦しんでいるのに、それ以外の地域の人が楽しむのは不謹慎だ」というものだった。

 
ぼくはその意見を否定する気はない。

 
しかしぼくは違う意見だ。

 
被災地が苦しんでいると分かった上では、どんな名人の落語を聴いても心の底からは笑えないし、この時間も寒さに震えている人たちがいることを考えると、どんなきれいなサクラを見ても、どんなうまい酒を呑んでも、面白くないはずだ。

 もし、現在の状況に関係なく楽しめるという人がいたら、その人はよほどのバカか鈍感だ。

 まともな人なら、行動として楽しみの中にいても、心の中では必ず被災地に思いが向いている。自分がこうしている間も大変な思いをしている人がいることが頭から離れず、そのギャップを痛感するようになる。

 それは、
たんに自粛しているだけの人よりも、自責の念や反省心となって自分に返ってくるものだ。

 昨夜、上野で花見をしていた学生たちが、こんなことを言っていた。

「福島は都会の犠牲にされているんだ。放っておくわけにはいかない」
「政治家ばかりに責任を押しつけてきた日本人全員の問題だ」
「おれたち自身がこれからしっかりしないといけない」

 彼らにとって、決してお花見は無駄ではなかったのだ。

 松井政就
 '11. 3. 31

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本人像 松井政就(まつい・まさなり)  
作家。会地小学校早退。
主な作品: 
『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社プラスアルファ新書) 『賭けに勝つ人 嵌(はま)る人』(集英社新書)  『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』 『ディーラーホースを探せ』 『経済特区・沖縄から日本が変わる』(以上、光文社) 『神と呼ばれた男たち』等。  作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスアドバイザー、大学での講師などもたまに務める。
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講談社プラスアルファ(+α)新書『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』松井政就著
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