|
Vol.464 研究熱心な人 〜今週は春の天皇賞〜
今朝電車で出かける時、立ったまま辞書を引いている学生がいた。勉強熱心だと見ていると、赤ペンで線も引いていた。
あの揺れの中でやるとは感心だが、同じことをしても感心されるとは限らない。
以前、女の子を府中競馬に連れて行ったとき、道中の京王線車内では競馬新聞が花盛りになっていた。
脇目も触れず赤ペンで印をつるける人たちを見て、
「こんなに熱心なのに、どうして当たらないのかしら?」
と、答えにくい質問をされたことがあった。
ところで今週は天皇賞。
宝くじ地震研究所の和光君は、春の天皇賞は6枠しか買わない。
昭和天皇誕生日(現在の昭和の日)が、最初は「みどりの日」という名前だったという理由だけだが、それでいて過去10年で4回当たっている。
不思議なのは、そんな単純なやり方のはずなのに、彼の競馬新聞は赤ペンで真っ赤に染まっていることだ。
今年の6枠は期待薄だが、彼は買うらしい。
他に、「トーセンクラウンは”当然クラウン”という意味だ」とか、「ローズキングダムには”キング”が入っている」とか、「トウカイトリックは”東海村”か”浜岡原発”の意味だ」とか、空き菅総理も顔負けの錯乱状態だ。
しかしバカにせず、一応、それらの「枠」は押さえてみたい。
松井政就
'11. 4. 29
|
|
松井政就(まつい・まさなり)
作家。会地小学校早退。
主な作品:
★『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社プラスアルファ新書) ★『賭けに勝つ人 嵌(はま)る人』(集英社新書) ★ 『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』 ★『ディーラーホースを探せ』 ★『経済特区・沖縄から日本が変わる』(以上、光文社) ★『神と呼ばれた男たち』等。 作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスアドバイザー、大学での講師などもたまに務める。
http://tjklab.jp/ |
|
|
|