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Vol.482 自分からすすんで払いたくなる税金 〜ハンガリーに来て思うこと〜
ハンガリーに来ている(ウソではない)。
来てわかったことは、ハンガリーは日本と似てアメリカのことが好きということだ。歴史ある東欧の代表国なのだが、マクドナルドは多いし、アメリカ系のお菓子も人気だ。
そんなハンガリーで話題になっているのが通称「ポテトチップス税」。油で揚げたスナック菓子が肥満の一因になっているということで、新たに税金が科せられるようになったのだ。
この「ポテチ税」だが、国民から大ブーイングかと思いきやそうでもない。あくまで健康のためという名目のせいか、消極的ではありながらも意外に支持されているようだ。
日本では小宮山洋子厚労大臣が、国民の健康を守るためと称し、就任早々タバコ税の値上げをブチあげたが、あえなく反対に遭った。どの国も税金問題では苦労している。
誰だって税金なんかたくさん払いたくないが、もしも国民みずからすすんで払いたくなるような税金があったらどうだだろうと思った。払うことでうれしくてたまらないような税金を考えればいいのではないか?
例えば「美人税」なんてどうだろう? 美しい女性ほど高い税金を払う決まりにするのだ。
導入のコツは自己申告制にすることだろう。自分がどれだけ美人かを、払う税金の多さで主張できるというわけだ。
目立ちたがり屋のお金持ち女性が、
「私は町で一番の美人だから100万円払ってもいいわよ」
「何いうのよ。私は県で一番の美人だから1,000万円払ったげるわ」
こんなふうに、競って高い税金を納めてくれる、なんてことはないだろうな……。
松井政就
'11. 9. 25
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松井政就(まつい・まさなり)
作家。会地小学校早退。
主な作品:
★『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社プラスアルファ新書) ★『賭けに勝つ人 嵌(はま)る人』(集英社新書) ★ 『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』 ★『ディーラーホースを探せ』 ★『経済特区・沖縄から日本が変わる』(以上、光文社) ★『神と呼ばれた男たち』等。 作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスアドバイザー、大学での講師などもたまに務める。
http://tjklab.jp/ |
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