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Vol.484 決断できない日本人 〜海外カジノのクイズ〜
ハンガリーの後、オーストリアやチェコを巡り、足繁くカジノに立ち寄った。
日本ではカジノが禁止されているので馴染みがないかもしれないが、カジノというのは各国のお国柄がよく現れていて面白い。
(カジノ ウィーン)
ウィーンのカジノは高級感溢れるが、ブダペストの場合はパチンコ屋のようだし、プラハのそれは仲間の溜まり場という感じ。しかしどの国でも人気なのがルーレットだ。
ルーレットとは簡単に言えば「赤」と「黒」に色分けされた1〜36(これにヨーロッパでは0が、アメリカでは0と00が加わる)の数字が並んだ回転盤に玉を転がし、その行方を当てるゲーム。
数字そのものを狙ってもいいし、1〜18までの「前半」に賭けたり「奇数」か「偶数」かに賭けたりすることもできるが、やはり人気なのが「赤」か「黒」に賭ける遊び方だ。
赤も黒も同じ個数だが、出るパターンは変化に富んでいる。赤と黒が交互に出たかと思えば、今度は赤(または黒)ばかりが偏って続くなど、とにかく謎である。
そんなルーレットに関しては、日本人にまつわる有名なクイズがある。
「ルーレットで「赤」が五回続けて出ています。
ドイツ人は確率的に赤に偏り過ぎと考え黒に賭けます。
イタリア人はテーブルにいる美人と同じ色に賭けます。
アメリカ人は強いものが好きなので好調な赤に賭けます。
さて日本人はどうするでしょうか?」
このクイズの正解は二つ。
「会社に電話して上司の判断をあおぐ」
「ホテルに戻って会議を開きその決定に従う」
カジノでも日本人は自分で決断できないと思われちゃっているのだ。
松井政就
'11. 10. 7
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松井政就(まつい・まさなり)
作家。会地小学校早退。
主な作品:
★『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社プラスアルファ新書) ★『賭けに勝つ人 嵌(はま)る人』(集英社新書) ★ 『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』 ★『ディーラーホースを探せ』 ★『経済特区・沖縄から日本が変わる』(以上、光文社) ★『神と呼ばれた男たち』等。 作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスアドバイザー、大学での講師などもたまに務める。
http://tjklab.jp/ |
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