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Vol.504 神の啓示 〜「井崎脩五郎」の名前の秘密〜
オセロの中島さんが自称霊能者に洗脳されたという例の件。
じきに沈静化すると思ったが、そうはいかず、NHK以外のどのチャンネルを回しても連日その話ばかり。
AKBが誘拐されたわけじゃないし、いつまでも騒ぎ過ぎの気がするが、それはともかく、話を聞けば聞くほど、その自称霊能者はとんでもないインチキだ。なんでも、背後にすごい神様がついているそうで、
「焼肉を食べろ」
と 命令するらしい。そのおかげで、本人はともかく中島さんまで太ってしまったようなのだ。
一体どんな神様か知らないが、焼肉を食べろなんていうのは「神の啓示」としてはおそらく世界初だろう。
本当の神様というのは夢に現れ、
「オーシャンSは3連単2―9―6を目をつぶって買いなさい」
と教えてくれるような神様のことだ。
そう言えば競馬の神様と呼ばれた故大川慶次郎さんは、一日全レースのパーフェクト的中を何度もやってのけた。まさに競馬ファンにとっては神様のような存在だったが、大川さん亡き後の競馬予想を引っ張っているのは、まるで毛色の違う井崎脩五郎さん。
27年ほど前になるが、彼の名前(ペンネーム)を初めて見た時、ある秘密が隠されているのを発見し、手紙を出したことがある。それは次の通り。
「大川慶次郎」と「井崎脩五郎」の名前を並べ、漢字を順番に組み合わせてみると、「大井」「川崎」「ケイシュウ」(大川氏の競馬新聞)「2―5」「郎・郎」(の一致)というように、二人の名前が競馬関係の単語で対(つい)になっているのだ。
井崎さんのことだから、おそらく考え抜いた末にこの名前にたどり着いたに違いないと思い、後に直接本人に会って確かめてみたところ、そうではないといわれた。しかもぼくに指摘されるまで気づかなかったという。
彼によれば、この名前は高校生の時に占いの結果で決めたもの。つまり占いによって生まれた名前が、偶然、競馬の神様と対になっていたのだ。
これぞまさに神懸かりだ!
松井政就
'12. 3. 8
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松井政就(まつい・まさなり)
作家。会地小学校早退。
主な作品:
★『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社プラスアルファ新書) ★『賭けに勝つ人 嵌(はま)る人』(集英社新書) ★ 『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』 ★『ディーラーホースを探せ』 ★『経済特区・沖縄から日本が変わる』(以上、光文社) ★『神と呼ばれた男たち』等。 作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスアドバイザー、大学での講師などもたまに務める。
http://tjklab.jp/ |
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