松井政就の週刊日記 よく遊び よく賭けろ
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Vol.510 競馬の信頼を守るか失うか


 6月10日に行われた東京競馬8レースの走行妨害裁定の件。

 
あれで着順変更の必要がないなら96年エリザベス女王杯でのヒシアマゾン降着や10年ジャパンカップでのブエナビスタの降着は何だったのか。

 同じ考えのファンも多く、このままではJRAは信用を失い、更なるファン離れを起こしかねない

 競馬は外れることのほうが圧倒的に多いギャンブルだが、なぜファンが続けるかというと、
ジャッジは「公正」という「信頼」があるからだ。映画や漫画のように、赤を黒、丁を半と誤魔化すようなことはないと信じるからこそ馬券を買うのである。

 ギャンブルにとって「公正さと信頼」がどれほど大切かは、世界最大のギャンブルであるカジノを見ればよくわかる。

 カジノの経営方針は世界共通で、
最も重要視しているのが「公正さと信頼」だ。それが失われたらどんなカジノも成り立たない。万が一カジノ側に不正があった場合、それがどんな些細なものであろうと営業停止または免許剥奪の処分が下される。

 トラブルが起きるとゲームを中断してセキュリティカメラの映像を確認し、本来あるべき正しい結果に戻すよう最大限の努力をする。払戻金がたった1ドル少ないだけでも映像をもとに対処する。セキュリティカメラは客の不正ばかりを監視するのではなく、ゲームの公正を確保する役割もある。

 なぜそこまで厳密にするのか。
公正でないギャンブル場と見なされてしまったら客が二度と来なくなるからだ。そうした噂が広まればカジノは簡単に倒産する。こうして客を減らし、閉めたカジノも実際にある。

 今回の件。
 あくまで仮定だが、今さら裁定を覆せない理由が払戻金の問題にあったとしよう。それでもJRAは勇気を出してほしい。もし裁定を覆したならば、払戻金の変更をしなかったとしても勇気ある決断をファンは受け入れ、むしろ信頼は高まるはずだ。

 間違いを犯すことは恥ではない。本当の恥とは間違いに気づきながら改めないことだ。この問題をむしろ競馬の信頼を取り戻すチャンスと思ってJRAは取り組んでほしい。

 2012.6. 19 松井政就


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本人像 松井政就(まつい・まさなり)  
作家。会地小学校早退。
主な作品: 
『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社プラスアルファ新書) 『賭けに勝つ人 嵌(はま)る人』(集英社新書)  『NO.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』 『ディーラーホースを探せ』 『経済特区・沖縄から日本が変わる』(以上、光文社) 『神と呼ばれた男たち』等。  作品作りの傍らカジノプレイヤーとして海外を巡るほか、ビジネスアドバイザー、大学での講師などもたまに務める。
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