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Vol.525 政権交代年の有馬記念 〜〜
明日はいよいよ有馬記念。
9.11の年には「アメリカのボスが勝利(ヴィクトリー)目指してマンハッタンでカフェを飲む」という、まるでマンガのようにマンハッタンカフェとアメリカンボスで決まった(3着トゥザヴィクトリー)し、松田優作の死んだ年にはダイユウサクが優勝など、世相が馬券にからむことも有馬記念の楽しみ方だ。
そんな今年、世の中で何があったかといえば、暮れのどん詰まりになって起きた政権交代だろう。まず、政権交代自体が、過去半世紀の間にたった3回しか起きていないほど珍しい出来事。そんな年の有馬記念はどんな結果だったか。
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新政権 |
連対馬 |
人気 |
馬齢 |
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93年 |
細川 |
1着 トウカイテイオー |
4番人気 |
5歳 |
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2着 ビワハヤヒデ |
1番人気 |
3歳 |
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94年 |
村山 |
1着 ナリタブライアン |
1番人気 |
3歳 |
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2着 ヒシアマゾン |
6番人気 |
3歳 |
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09年 |
鳩山 |
1着 ドリームジャーニー |
2番人気 |
5歳 |
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2着 ブエナビスタ |
1番人気 |
3歳 |
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いずれの年も3歳馬が1番人気で連対している。つまり、人間の世界で政権交代があった年は馬の世界でも世代交代が起きているということだ。
今年も、3歳馬が1番人気になるようなら、おそらく崩れないだろう。
2012. 12. 22 松井政就
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松井政就(まつい・まさなり)
作家。会地小学校早退。
雑誌記者、AVメーカーの事業プランナー、カジノプレイヤー、大学の講師、国会議員のスピーチライターなどの経歴をもつ。
・新聞・雑誌の連載に『競馬と国家と恋と嘘』(夕刊フジ)、『神と呼ばれた男たち』『パラダイスを探せ』『羅紗の女神』ほか。
・単行本に『賭けに勝つ人嵌る人』(集英社)『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社)『No.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』『経済特区沖縄から日本が変わる』『ディーラーホースを探せ』(光文社)『WHY
SHE IS SPECIAL?』『絶対に彼女には読ませたくない本』などがある。
http://tjklab.jp/ |
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