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Vol.546 このままJRAの親切が続いてほしい
〜重賞連勝でエリザベス女王杯に繋ぐ〜
春にファンからさんざんお金を巻き上げたJRAが、秋は何やら親切になっている。ヒントの出し方も素直だし、ひっかけも少ない。
G1の谷間の先週もそうだった。
先週難しかったのはアルゼンチン共和国杯だけで、あれは最初から徹底的穴狙いの人しか当たらない馬券。
一方のみやこS(G3)も土曜日のアルテミスS(重賞)も、きちんと研究すれば誰でも取れる馬券で連勝。土曜の京都メインは3枠から買いなさいと言うヒントまで出してくれていた。
でも、JRAはなぜこんなに親切になったのか?
答えは「わからない」。
しかし、一つだけ言えるのは、馬券を買うのは官僚でも政治家でも楽天の社長でもユニクロの社長でもなく、ぼくたち普通の人だということ。そういう人から根こそぎお金を巻き上げてしまえば、ファンが枯れてJRA自体が成り立たなくなってしまうことは明らかだ。だから、たまにはファンに当てやすいレースを作り、競馬を続けてもらおうとしているのではないか。
だから今年の秋G1はファンを唖然とさせるような結果が出ていない。
ここまでぼくもスプリンターズS、秋華賞、天皇賞・秋が当たり、春よりはマシ。G1の谷間も無事通過し、来週はエリザベス女王杯をしっかり当て、競馬の面白さを久々に噛みしめてみたい。
もちろんみんなにもそうしてもらいたいと思う。
2013. 11. 4松井政就
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松井政就(まつい・まさなり)
作家。会地小学校早退。
雑誌記者、AVメーカーの事業プランナー、カジノプレイヤー、国会議員のスピーチライターなどの経歴をもつ。
・新聞・雑誌の連載に『競馬と国家と恋と嘘』(夕刊フジ)、『神と呼ばれた男たち』『パラダイスを探せ』『羅紗の女神』ほか。
・単行本に『賭けに勝つ人嵌る人』(集英社)『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社)『No.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』『経済特区沖縄から日本が変わる』『ディーラーホースを探せ』(光文社)『WHY
SHE IS SPECIAL?』『絶対に彼女には読ませたくない本』などがある。
http://tjklab.jp/ |
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