松井政就の週刊日記 よく遊び よく賭けろ
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Vol.568  品格だけで横綱になった力士はいない


 横綱に求められるのは強さか品格か。

 話は単純ではないが、相撲は勝たなければならないことを一番よく知っているのは誰より横綱本人だろう。

 15年春場所の14日目、白鵬が立ち会いの変化で大関稀勢の里を下した際、観客からブーイングが浴びせられ、メディアからも横綱の品格を欠くと批判された。

 では、勝つことより品格を取るべきかといえば、それも違う。
 なぜなら
品格だけが評価されて横綱になった力士はいないからだ。
 横綱は、例外なく、勝ったからこそ横綱になれた。

 もし横綱が立ち会いで変化することがいけないなら、たとえば
「番付上位力士は自分より下位の力士を相手に変化は禁止」あるいは「三役力士は変化は禁じ手」というようにルール化しなくてはならない。

 ところで、横綱の品格云々が議論されるが、
双葉山はどうなのか?
 朝青龍の品位を欠く行為は以前かなり批判されたが、相撲の神様として神格化されている
双葉山に逮捕歴があることは、ほとんど知られていない。

 現役引退後、双葉山は新興宗教の璽光尊(じこうそん)にのめり込み、警察を相手に大暴れをして逮捕された。ところが逮捕されたその年に相撲協会理事に就任した。
 その背景には、現役時代の強さと国民的人気があったことは疑う余地はなく、
当時の社会が品格より強さを優先した象徴的な例と言えるだろう。

 一方、1995年の九州場所千秋楽で、大関若乃花と横綱貴乃花の兄弟による優勝決定戦が実現した際、貴乃花が土俵際で自ら足を曲げて転んだように見えた件が話題となった。
 この一番を、世論は弟弟子の貴乃花が兄弟子の若乃花に花を持たせた品格ある行為として
「美談」とした。

 これらの件からわかるように、品格か強さか、そのどちらが重要なのかについては、常に揺れ動いているとしか言いようがないのである。

 2015. 5. 12 松井政就

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松井政就(まつい・まさなり)  
作家。会地小学校早退。
雑誌記者、AVメーカーの事業プランナー、カジノプレイヤー、国会議員のスピーチライター等の経歴あり。
新聞・雑誌の連載に『競馬と国家と恋と嘘』(夕刊フジ)、『神と呼ばれた男たち』『パラダイスを探せ』『羅紗の女神』ほか。
単行本に『賭けに勝つ人嵌る人』(集英社)『ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている』(講談社)『No.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』『経済特区沖縄から日本が変わる』『ディーラーホースを探せ』(光文社)『WHY SHE IS SPECIAL?』『絶対に彼女には読ませたくない本』など。
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