夕刊フジ　休刊

ついにこの日が来てしまった。夕刊フジ最後の日だ。大変残念で大変淋しい。

ぼくは雑誌連載は長い間やってきたが、新聞連載の声をかけていただいたのはのは夕刊フジが初めてだった。
カジノの話、政治の話、熟女の話に糖尿病の部長の話など、足かけ十五年、いろんなことを書かせていただいた。
ためにならない話ばかりで競馬の予想も外れてばかり。
そんなイロモノのぼくを長い間使ってくれて、作家としての自信をつけさせてくれたのが夕刊フジだった。
大変感謝している。

ぼくはこれまで雑誌記者から始まり、ラブレターの代筆屋、ソニーのプランナー、貴重品専門の配達業者、放送作家、国会議員のスピーチライター、選挙参謀、医療機関の事務長など脈絡なく仕事をしてきたが、夕刊フジほど楽しい仕事は他になかった。
仕事は人間に与えられた罰というが、夕刊フジは楽し過ぎて、こんなに楽しいのではギャラなんかもらった悪いから、逆にギャラを払って書くべきかと思ったほどだ。
それほどぼくにとっては天職だった。
そんな夕刊フジが今月２０２５年１月末で休刊となる。
マジで泣けてくる。
このままハルマゲドンが来てこの世も一緒に終わりが来てほしいくらいだが、競馬も続くしみんなの楽しい人生も続く。

また別の媒体で連載し、みなさんとお会いできるのを楽しみにしている。

2025.1.31松井政就